[]すごい技術

NHK放送技術研究所の2006年技研公開に行ってきました。

お目当ては『超高精細“スーパーハイビジョン”』だだだだだ。
現在、デジタル放送で実現している解像度は最大で1980×1080 60i(秒60フレーム飛び越し走査)。
それがスーパーハイビジョンと言われる規格は解像度7680×4320で現行規格の面積の約一六倍ですよ。しかも表示が60p(秒60フレーム順次走査)で22.2chマルチ音響。NHKのスケジュールでは2025年に放送開始とありますが、マジか! 
技研の展示は、現行放送のちょっと未来を展示したあと、スーパーハイビジョンの技術展示、次に映像体験と言う順路。初っぱなにメインを体験した後、地下の駐車場に設置した各種技術展示に誘導する形。
スーパーハイビジョンの映像は五分程度で、スクリーンの大きさは小さなシネコンプレックスの映画館一番小さなスクリーン程度。22.2chマルチ音響は48本のスピーカーを会場に設置して実現しているが、どこにチャンネルを? と思ったらなんと、三段階の高さに分けてそれぞれ会場の周りに設置してある。つまり、音に高さまで設定してある。
映像が始まると、まず技研の会場入り口から生の映像が映し出される。あいにくの雨天で映像の質自体はあまり良くないのだが、それでも目の前に先ほど通ってきたばかりの場所が信じられない画質で映し出される衝撃は、ちょっと経験できない。
これでも、圧縮処理をして、研究中の伝送技術を用いて(研究では非圧縮で24Gbps伝送)入り口から会場まで送っている。
その後に、アメリカでも上映された、非圧縮映像が映し出されるのだが、これがまた!
ニューヨークの町並み、タイムズスクゥエア、NBAバスケットの試合風景と繰り出されるのだが、それが目の前にある、としか思えない画像。それと音響がものすごい。
スクリーンの前にBOSEのAWCS-II Acoustic Wave® Cannonスーパーウーファーシステムがずらりと並び そこから排出される重低音。NBAの試合でボールが右に左にドリブルされる絵に合わせ、音の定位も正確に移動する、さすが22.2chよ。試合の会場全体まで引いた絵でも、クリアに試合状況がわかり、観客の細かい挙動まで認識できる。これはもう、試合に行くよりも断然快適。
あと、都会の上空からビル街を見下ろしカットでは、足がすくむくらいリアルな画像よ。マジデ。
これが2025年に家庭に来るの? マジデ? 家の設計からし直さないと無理無理。

技研の展示は日曜日までなので興味ある方はどうぞー