スター・ウォーズ クローン・ウォーズ 第8話 型破りなジェダイ は5月19日火曜日NHK BS Hiで放送です!


1999年に公開された「スター・ウォーズEP1ファントムメナス」は、22年ぶりにジョージルーカスが監督となる事で、公開前からファンは大変期待した物だった。
当時インターネットが今ほど普及していない頃に、ネット上で予告編を公開していた事で、まだISDNだった家でも必死になってファイルを落としクイックタイムで見た物だった。ナブーの美しい景色を侵略していく通商連合やCGで描かれたドロイド群ジョンウイリアムスのおなじみの音楽やダースモールの殺陣、ポッドレースの迫力や驚きの展開の連続に、ワクワクさせられた。今でも公式サイトで見る事が出来るが、本編を見た後でもこの予告だけはワクワクして見てしまう。
また、日本の映画館でかかった予告編も、英語版と吹き替え版が用意され、かつてEP4、EP5だけ作られた劇場公開版吹き替えが復活したのも驚きだった。

そう言った数々のワクワクと共に公開されたEP1だったが・・・
まず最悪だったのは、戸田奈津子の字幕版だった。今でもDVDとして残ってしまったが「ローカルな星人」や「ボランティア軍」などの珍訳のオンパレードに苦笑せざるを得なかった。何せ「地獄の黙示録」で"Good Morning"を「良い朝です」と訳した戸田奈津子である。中学レベルの英語力もあるのかどうか怪しいのであるが、何の因果かEP2〜EP3まで付き合うハメになり、EP3の試写で笑いものになり、公開版では多少直った物のそれでもイチャモンが付き、DVDでやっとまともになったという長い戦いの幕開けだった。(個人的にはEP3の『地の利を得たぞ』は好きな訳だったけどね)
他にもEP1の悪いところを上げていけばきりがないが、精神上の安定を保つためにそれらは全て、マッカラムが悪いと言う事に、自分の中では結論づけている。実際、彼が関わり始めた『特別編』(正確にはヤングインディからだが)からはケチが付きまくっている。そして結局、プロデューサーが変わったTHE CLONE WARSは良作になっているわけだから、あながち見当外れでも無いだろう。
さて、とりわけ外国人に評判が悪かったのはジャージャービンクスだった。英語のニュアンスがわからないから、個人的にはそれほどでも無かったが、2000年のゴールデンラズベリー賞(逆アカデミー賞)では最低助演男優賞を受賞するほどで、それに懲りたのかEP2、EP3では極端に出番が減っている。しかし最悪の帝国を生んでしまった名演説であったり、不要な所に力を注いでしまう癖は相変わらずなのが、不幸キャラだなあと思わざるを得ない。
行き当たりばったりで生まれたキャラなのか、水棲人グンガンの設定もうまく生かし切れたとは言えない。水の中に住んでいるにも関わらず、結局EP1最後の戦いでは陸戦だったり(水中に誘い込めば有利なのに)、水棲人なのに陸地の動物を飼い慣らしていたり、陸戦用の戦い方を心得ていたり、どうも腑に落ちない。
更に言えばEP3でパドメの葬儀の際に、貴賓として列に加わっている程出世したにもかかわらず、映画版ではずっと良いところ無しだった。

そんな彼が汚名返上名誉挽回とばかりに大活躍するのが「第8話 型破りなジェダイ」だ。
いや、うっとうしかったり、足を引っ張ったり、は相変わらず(というかちゃんと映画の設定に合わせてあるが)一生懸命さだけはちゃんと見えてくる。逃げようとしているのにたまたま勝ってしまってなんとなく偉くなった映画版とはここだけ大きく違っている。
また水棲人である設定も、ここではうまく生きている。表情も動きもCGであるにも関わらず良く再現出来ている。いや、映画版もCGだったけどアレは一応、声優のアーメドベストが演じているのを元にしているから、オールCGなのは初であるはず。
ドジはドジなりに、頑張れば何となく可愛く見える、と言う良いエピソードになっているのだが、果たしてジャージャービンクスの人気再燃となるか!? こうご期待

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ジャージャーに愛の手を