復活までの気持ちの流れ

拡張ディスク「アトルガンの秘宝」の発売は2006年4月だったが、前年の9月の東京ゲームショーで電撃的に発表された時にはかなりワクワクしたものの、仕様が明らかになるにつけ上位レベル向けである事が判明し、発売する前に気持ちが萎えていった。実際、インストールしたのは発売から数ヶ月経て(しかもその間アカウント休止してて)夏過ぎだったと思う。新エリアのグラフィックに感嘆しつつも、一人で散策できる場所でも無く、転送の中継地としてのみ使用して、再びアカウントは休止になった。


2005年から2006年にかけてのFFXIは、リアルマネートレード(以下RMT)業者との戦いの歴史を刻んでいた。不正な動作をするマクロやプログラムも進化し、キャラクターをありえない所にワープさせたり、NMと呼ばれるレアモンスターが画面に表示される前にバトルを仕掛けるプログラム、簡単な所で自動で釣りをし続けるプログラムなど、様々な不正行為が横行し、ゲーム内から不正に引き出されたお金は、インターネット販売やネットオークションを経由して現実のお金と交換され再びゲーム内に戻ってくる。RMTの是非については議論もあるが、実際ゲーム内の不正を目の当たりにすると結果的にゲームの寿命を縮めていると言う現実は否めない。



上記2つの要素が絡み合って、生産系で地道に稼いでいたプレイヤーとしては、ゲーム内に面白さを見いだす事が出来なくなってしまった。元々2002年から続いているゲームであり、ゲームの進化の激しいこのご時世にそろそろ次のMMOが登場してくれるのでは無いかと言う淡い期待もあった。実際2005年のE3で、FFXIスタッフによる次世代MMOが参考展示されていたし。


FFXI自体はこのまま高レベルプレイヤーを抱えたまま静かに終焉を迎えるのだろうし、またそれもMMORPGの綺麗な終わり方かもしれないなあ。
と考えていた矢先、5月の"SQUARE ENIX PARTY 2007"で「アルタナの神兵」電撃発表。ソースネクストからの低価格ディスクの発売。
「ファイナルファンタジー XI アルタナの神兵」を正式発表 時空を超え過去のヴァナ・ディールを旅する拡張ディスク第4弾
加えて、RMT業者及びそれに荷担するプレイヤーに対する厳しい措置
規約違反行為者への一斉対処について (6/26)
こういったアナウンスが立て続けに流される事によって、運営側はまだまだこのゲームを推進していくのだな、と言う決意が読み取れた。もっとも、次世代機と呼ばれるコンシュマー機が予想を遙かに越えて低迷している現状では、うかつにプラットフォーム選択も出来ないだろうし、先の見えない状況では現状を維持するしかないと言う経営判断もあるだろうし。