ここは地獄の一丁目 エリア88へ

何度も書いている気がするけど、今回の拡張エリアは高レベル帯のプレイヤー向けの敵が配置されている。だいたいLV60以降の人たちが、パーティーを組んでレベル上げや戦績稼ぎをするわけで、LV50越えたくらいの若造が一人でぶらりと旅する事は想定していない。



だがナジャ社長は言葉巧みにはぐらかし、この非常事態宣言自爆覚悟の戦闘地域を駆け抜けて各監視哨に差し入れを届けてくれば、傭兵の契約も考えてやっても良いよとのたまうのだった。
そもそもあんまり戦闘に興味がない生産職マンセーの私に、この非情な任務を押しつけるとは、「おお! あなたわたしに くびつれと いいますか!」


監視哨は全部で五カ所。この中のどれでも良いから選べと言う。
実際、敵に見つかって絡まれれば即死か、耐えても二撃。見つからないように行くには、自分を不可視にするアイテムか魔法、もしくは移動中は絡まれない移動鳥獣チョコボに頼るしか無い。幸い白魔導士なので不可視魔法は使える。これは足音を消す魔法と、自分を消す魔法のセットで使う事になるだろう。時間制限はあるが、魔法が切れる直前にワーニングが出るから、その間に敵のいない所に逃げ込んで、再度かけなおせばなんとかなる。まあミスする確率も大きいけど。移動鳥獣チョコボは出現する位置や使用できるエリアが限られているから自由には使えないが、高速でしかも使用時間内ならまったく絡まれる心配は無い。



アルザビのチョコボ厩舎からレンタルチョコボを借りるとワジャーム樹林に出る。ここからエリアを越えてマムージャ監視哨へ行くのは何とかなるかもしれない。




初めて見るワジャーム樹林。見るからに強敵がわんさかだ。新エリア拡張で敵キャラクターも新規に追加されているので、背筋に寒気が走りつつも、いつか闘う事になる敵達に軽く挨拶しながら、いつしか気分はピクニック。
ところが、ワジャーム樹林からマムークへはチョコボでの移動が不可能で、その手前で降りなくてはならなかった。更に、マムークへ入ってから、レンタルではない自前のチョコボを呼び出そうとするも「使用できない」との表示が。目の前にいる敵を、ダメ元で確認するも「二撃で死亡」は避けられないご様子。



こうなるともう、当初の選択肢”プランB”発動ですよ。
自らに魔法をかけ、目にも見えず音も聞こえず、深く静かに潜行せよ。FFXIに於いては購入するかクエストで入手しなければ全体MAPも見えず、当然ここマムークの地図などあろうはずも無く。サブPCでネット検索しつつ、自らの位置情報をサブPCで確認しMAPを頭の中に再構成し、目の前の3Dデータを瞬時に計算しながら敵の目の前を突っ切っていきます。気分は『メタルギアソリッド』のソリッド・スネークかパクリ元ネタ『ニューヨーク1997』のスネーク・プリスキン。スネークって呼べーby青野武



マムークは今回の拡張で追加された新獣人マムージャによって統治される都。今までFFXIに登場した獣人と違い組織化された国家を持ち、アトルガン皇国と敵対する強力な敵だ。マムーク自体は緑豊かな土地に水や空気も澄んでいて平和的な印象なのだが、トカゲ亜種の様なマムージャが徘徊している図だけはちょっといただけない。



こちとら透明無色な状態とはいえ、白MAPには段差が書かれていないし、通れるルートがわからないので結局ぐるりと一回りする事になるし、魔法の時間制限があるのでゆっくり考えてもいられないし、細い通路がを見つける度に敵のいないのを確認して立ち止まり、指さし確認しながら前に進むしかなかったヨワヨワなスネーク。

だがやはり、誰もが予想するように、魔法が切れ、敵に見つかり、二撃で倒れ、ホームポイントに設定した復活地点まで戻される事になった。



ちなみに通常、戦闘不能状態になると経験値やライフにペナルティが科せられるはずなのだが、どうもその辺はバージョンアップの際緩和されてるっぽい。FFXIも開始から五年を経て、様々な救済措置を施してきているようだ。私のような軟弱なプレイヤーには嬉しい仕様。



さてさてそれはともかく



こうなったら”プランC”ですよ。
やはり敵の国またいで行くのはどう考えたって無謀。ネットで詳しく検索し検討し堅実で賢明なる判断をした結果、ちょっと遠いけど船に乗って隣の島ナシュモまで出かけていって、そこからアズーフ島監視哨が一番じゃないかと。きっとFFXI内にHIS旅行代理店があったらそこをお勧めしますよ。エビちゃんもきっと。



ちなみにナシュモってのも、実は行った事無くてこれが初。
インストールしてアトルガン皇国に行った時も、船で簡単にこれたはずのこっち側に来なかった。単に周りの敵が強すぎて萎えただけなんだけど。
だが今回は明確な目的と目標が目前にあり黙々と任務遂行する私なのである。
もくもく。



ナシュモまでの旅と、ナシュモの都市の印象はまた別の機会に書くとして、街を一歩出ればそこはカダーバの浮沼と呼ばれる湿地帯。ここも地図は無し。と言うか地図を得る為にはこれまた死亡覚悟のクエストに挑まなければならなかったり。かくもFFXIの道は厳しいのである。



再び、魔法を自らにかけ、家事手伝いはシンデレラになって、時間厳守でお届け物を届ける任務に就く。スネークって呼べー。
さてさて、カダーバの沼地はまあブーツが濡れて気持ち悪いくらいで済むが、問題は背丈の高い草むらが進行を邪魔してうまい具合に進めない事だ。何度も目の前をふさがれ、その奥の道へ行く為に回り道をし、軟体動物や両生類っぽい敵さんを真横にかすめつつ、スネークは行く。マムージャに比べ先々まで見通しが効くので、安心感はあるし、さっき邪魔に思えた草むらも、魔法が切れた時の退避場所として考えれば地獄から天国へ大逆転。時折、高レベル帯のプレイヤーがひとかたまりになって敵を狩り続けている。どんな異国の地でも、見知った光景を目にすると人間安心するものだ。世界各地にあるマクドナルドの看板みたいなものだな。ちょっと違うか。




マムークでの恐怖体験が全くの無駄足だったと思えるくらい、割とすんなり目的地”アズーフ島監視哨”に到着した。差し入れに、必要以上に感動され、いやでも私は頼まれて来ただけだしとちょっと思いつつも、一つのクエストを達成した喜びを噛みしめていたわけで。これで社長の元に帰れば「ヨウヘイヘーーイ」!




さてさて、先のクエストの出来を散々褒め殺しされたあげく、まるで「エリア88」な手口にまんまと乗ってしまい、ヨウヘイヘーーイになったは良いが




激しく低賃金低待遇でこき使われる予感が敏感にガンガンします!
神崎悟! 許すまじ!



おまけ

ミスラの耳と尻尾に異様にこだわるエロからくり士