越えられない壁 その2

リック・マッカラムについて補足をしておこう。

ジョージ・ルーカスと最初に仕事をしたのが1992年「The Young Indiana Jones Chronicles」(邦題:インディ・ジョーンズ/若き日の大冒険)である。その次が1994年の「Radioland Murders」(邦題:笑撃生放送!ラジオ殺人事件)。まあ人によって意見はあるだろうがどちらも凡作である。何故ジョージ・ルーカスの名前が入っているのか不思議なくらいである。ヤング・インディは確かデジタル合成を使ってテスト的に作られたので、その後スター・ウォーズ『特別編』に向くのはある意味妥当な事かも知れない。でも、その人選は間違ったとあえて言わせて貰おう。
しかし作品的な評価は、そもそも44本製作されて日本では15本しか放送されず、アメリカでは近年DVDボックスになったが日本では発売されず、本放送時にあったオールド・インディのシーンはばっさりカットされて最終版になった。どうみても黒歴史である。


「笑撃生放送!ラジオ殺人事件」は本国での興行失敗(制作費3500万ドル、興行収入129万9060ドルと大惨敗。)を受け日本ではビデオリリースのみ。私はWOWOWで観た。アメリカ版「ラジオの時間(三谷幸喜)」と言えなくもないが、これをルーカスの名前で製作する意味は、全く無い。

そういう意味で、黒歴史を続々更新していくのが
リック・マッカラムなのである。


本当はこの後、クローントルーパーについて書こうと頑張ったのだが、なかなかまとめきれないのでとりあえず、マッカラムの件だけ先にアップしました。