震災報道ではキャスターも女子アナもドタバタ

 連日の大震災報道は被災地の現場か、スタジオのキャスターやアナウンサーを視聴者は長時間見続けている。その中でとくに初期の地震報道では被害状況が分からなかったこともあって、キャスターや女子アナがテンヤワンヤ。その様子がネットで取りざたされた。

 真っ先に現地入りしてさすがと思わせたのはフジテレビの安藤優子。だが、11日の地震発生時から仕切った報道特番は評判が悪い。前のめりの印象が強くてテンションが上がり過ぎ、専門家や出演者を遮ってしゃべったり、興奮して早口になったり、噛んでしまうこともしばしば。どうしちゃったのかと思った人も多いだろう。

 また、ヘリから中継したフジの島田彩夏もミソをつけた。スタジオ出演の時は落ち着いていていいのだが、ヘリからのリポートでは最後に「島田彩夏が実況しました」と興奮気味にアピール。そんな必要があるのか。

 やはりフジの秋元優里はファッションでひんしゅくを買った。社内では“おしゃれ番長”と呼ばれ、Fカップ巨乳と抜群のプロポーションも有名で最初の頃は胸元全開で地震関連ニュースを読んだ。その後は襟の大きいシャツなどを着用しているが。

 不安を煽りまくったテレビ東京大江麻理子も非難された。放射能漏れが報道されている最中に自身の公式ツイッターで「最悪の事態が起こってしまったかもしれない。どうか神様、日本をお救いください」と書き込んだため、ネット住人の間で一時大騒ぎ。2ちゃんねるで「何で不安を煽る」「マスコミの情報隠し」と叩かれ、大江は書き込みを削除。だが、その後のんきに「みなさま温かいコメントありがとうございます。勇気づけられました」と書き込んだから、かなりずぶとい性格か。

 一方、称賛を浴びたアナウンサーもいる。冷静さが光っていたのがTBSの長峰由紀。7年前の新潟県中越地震、昨秋の福島県中通り地震の時も発生直後から速報を伝えて、その後の報道特別番組も担当するなど安定している。日本テレビ豊田順子佐藤良子の評判もいい。テレビ朝日山口豊村上祐子は真実味がこもっていた。「報道ステーション」で脇を固めている市川寛子は抑えが利いていて好感が持てたひとりだ。

日刊ゲンダイ2011年3月19日掲載)