経営者のジレンマ

で、据え置き機にたどり着けない間に携帯機で相も変わらず「A列車で行こうDS」ですよ。
2面目のチュートリアル「青葉湾岸工業区」終了。最終目的が人口増加なので多少資産が目減りしてもOK。道路とトラック、バスを使って人の流れと資材管理を覚えるのが目的の面。


最初引いた旅客環状線の駅が全然育たなくて(まあもともと人口が少ないし)にも関わらず駅を多く作ってしまったので、途中で採算が見込めそうも無い駅を廃し、バス輸送に切り替える。資材も、人口が増えないと無駄にあふれるので休日運行か、資材を目視して減りそうになったら運行を再開とか、割とこまめにケアしていると、いつの間にか暗かったリアル空が白んでいるとか何の冗談。結局、運行がうまくいけば目を離していても、DSを閉じていても時間を早めてもOKなのだが、何というか運行のデバッグが地味に面白い。


ここがこのゲームの罠なのだが、まあわかる人にしかわからない話題かもしれないけど、プログラムやマクロ、スクリプトの作成とデバッグの面白さに似た感触が実にイイわけだ。自信たっぷりに作った路線やダイヤで、実際走らせてみると不具合が出たり、眺めていると「ここもう少し最適化出来るな」とか無限に手を入れたくなる、あの感じ。
この湾岸地区の路線は儲けが出るからモジュール化して独立&複製する。別の中央市街地区は大量顧客を狙う環状線と、逆送させる住民移動型環状線を独立させて運用するとか。そう言ったプログラム的な触り心地が実にイイ具合に出来上がっている。


あと経営者の野望には2つの路線があって、実利とロマン。経営を支える為の実を取るのは当然としても、それだけでは面白くない。まったく手つかずの土地、このMAPで言うと山の方にリゾート牧場とかペンションとか、実に観光向けの施設があって、でも相当過疎地なんだよね。ここを自分の手で大きく発達させてみせる、と言う路線がロマンの部分。経営者たる物その二つを兼ね備えた器の大きい者であって欲しい。だが現実は結構厳しくて、中央地区の経営でヒィヒィ言ってる状態で過剰に開発拡大は出来ないわけで、この辺のジレンマもだいぶ面白い。発達してくると「村」表記だった住所が「町になりました」と表示が出て、ちゃんと住所が書き換わっていたり。そうなるとロマンの片鱗が報われた気がして、またこのゲームにのめり込むと言う罠。「飴と鞭」の使い方が絶妙だわ。

A列車で行こうDS

A列車で行こうDS