クリフハンガー

「エクスペンダブルズ」公開記念として10月24日の日曜洋画劇場で、レニー・ハーリン監督、シルベスタースタローン主演の1994年日本公開作品「クリフハンガー」を放送する(した?w)


レニー・ハーリン監督と言えばこの頃が絶頂期で、とにかく上へ飛んだり下へ落としたりするのが好きな監督だった。そう言う意味でもこの作品は監督の全てが詰まった作品であり高低差最大の登ったり落ちたりが堪能できる。


さらに1994年と言えば、まだCGによる合成等は一般的では無く、ミニチュア撮影(ヘリと飛行機の墜落)やオプチカル合成(セットの岩肌に山の風景を合成したり)氷壁のセットを組んだりと、今となっては懐かしい撮影技法が満載である。冒頭の山頂の遭難シーンに至っては、麓からヘリで役者を移送してそこに何時間もとどまってもらい、長回しのシーンを撮影した。勿論NGが出たら延々役者はその山頂に置いてきぼりをくらうわけで、さぞかし過酷な現場だったと言う事は想像に難くない。
記憶違いかもしれないが、劇場公開時オプチカル合成がずれてバレバレのシーンがあったのだが、その後のレーザーディスクでは問題なかったので修正されたのかも知れない。


そういった技術上の苦労をよそにしても、ダイナミックな山岳シーンは必見であった。後に「バーティカル・リミット」と言う、山岳遭難物映画もあるわけだが、この頃になるとCGによる加工も多彩になって見所も多くなるわけだが、しかし「クリフハンガー」の風格が揺らぐわけでは無い。何より「バーティカル・リミット」は、主人公のサングラスに現場のスタッフが延々映り込んでいる状況をまずナントカしろと(劇場公開時。ソフト化された物は観ていないので知らん)。